自宅サロンは知らない人を家に招くので怖いな、と考えるオーナーは多いと思います。しかし、来店するお客様も、知らない人の家に行くのは怖いものです。
サロンオーナーとして両方の立場からみてどんなトラブルがあるのか、あらかじめ知って準備しておくと気持ちよく迎えられますね。
お客様に不安を感じさせないためにも、自宅サロン開業前に危機管理について考えていきましょう。
お客様から見た自宅サロンへの不安とは
初めて会う知らない人の家に行く
ホームページやSNSで顔を知っているとはいえ、知らない人の家に初めて訪問するというのは、かなり緊張するものです。
Googleマップで住所を見ればわかるだろうと勝手に解釈せず、最寄りの駅やバス停からの地図を添付してあげると親切です。
- 早く到着しても住宅街なので周りに時間を潰すお店がないですよ。
- 迷ったらいつでも携帯にかけてください。
- 10分前ならチャイムを鳴らしてもらっていいです。
これらは、私が実際にメッセージのやりとりで書き添えていたことです。
知らない人の家に行く不安要素をできるだけ減らしてあげるといいでしょう。
勧誘されそうで怖い
サロンオーナーと1対1の施術となると、お客様は逃げ場がありません。
断るのが苦手な方は、化粧品や高額メニューに勧誘されたらどうしよう・・と、予約前から警戒しているのではないでしょうか。
どんなアイテムを使っているサロンで、何をいくらで販売しているのか。ホームページなどにクーリングオフについて明記しておくといいですね。
実際に効果を感じれば、自然と売って欲しいとなるはずです。自分のスキルアップが一番の宣伝になります。
生活感が嫌だ
タバコの匂い、またはペットを飼っている。メルカリやヤフオクでも書いているのを見かけます。
それほど、嫌悪感を感じる人がいるということでしょう。
住んでいるサロンオーナーには自然なことでも、かわいいペットでも、お客様には関係ありません。
それを変えられないなら、はっきりわかるように書いておきましょう。
自分の常識は他人の非常識です。
個人情報の管理
管理を徹底しなくてはいけないのが「お客様の個人情報」です。
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
この辺りはどの業種でもお預かりすると思います。
場合によっては
- 顔写真
- 住所
- 家族構成
も含まれるかもしれません。
自宅サロンかどうかに関係なく、お客様の個人的な話を他人にペラペラ喋るのは、信用を失います。
うっかり紛失しないように、また契約が終わったものは削除するなど、緊張感を持って仕事をしましょう。
サロンオーナーから見た自宅サロンへの不安
自宅住所を公開する不安
絶対誰にも住所を公開したくない!という考えで自宅サロンをオープンするのは無理です。
ホームページやブログで商品やサービスの販売を行う場合、「特定商取引法に基づく表記」を記載しましょう。
自宅サロンの住所や個人名、電話番号は条件を満たせば省略することができますが、消費者に求められたらすぐに開示しなくてはいけません。
そのつもりで家族にも同意を得ておきましょう。
電話番号は、サロン専用に契約すればよかったと思います。営業の電話か個人宛の電話かの区別がつきやすいからです。
プライバシーが見られていないか
自宅サロンの住所には警戒するのに、SNSの投稿に関しては無頓着になっていないでしょうか?
インターネットに公開する=全世界にみられています。
- お子さんの顔写真を公開しない
- 写真の位置情報を消す
- 学校名・会社名を匂わせる投稿をしない
- 旅行中など、留守がわかる投稿を避ける
親の仕事だからとはいえ、SNSやブログに子供の顔写真を載せることに私は否定的です。せめて顔はスタンプで隠してほしい。
そして、スマホで撮影した際の位置情報については、自宅サロンに限らず気をつけたいですね。オンにしたままだと「東京都新宿区」というように場所が記録されます。
〇〇小学校の運動会でした!と書かないのはもちろんですが、お子さんの学校や、ご主人の職業を匂わせる方、いっらしゃるんですよね。
「〇〇でランチ中」「〇〇へ旅行中」など、留守がわかる投稿は時間を置いて過去を報告しておくのがベスト。
何か問題が起きたときに、探偵なみに詮索する人が必ずいますからね。
個人事業主だからこそ責任を忘れずに
自宅サロンを開業して、個人事業主として働く。時間も自由で他人に縛られることのない良いイメージが優先しています。
でも、逆に言えば企業のように守ってもらえず、何があっても全部自分の責任です。
気持ちよく仕事を継続していくために、ルールを守り、お客様が不安にならないように注意を払いながら営業していきましょう。
こんなはずじゃなかったと後悔しないように、自分の中に芽生えた不安はその都度クリアにして、自宅サロンを成功させてくださいね。